Dif version 11.0 バージョンアップ

概要

Dif version 10.0から11.0へバージョンアップをしました。主な改良内容を以下に示します。

  • ECモデル盛土材適用に関する改良
  • 応力依存型非線形弾性モデルの追加
  • 要素間隙水圧付加機能
  • 一部オプション機能のD'sNAP入力対応
  • 英語化の調整
  • 従来単位系の廃止

ECモデル盛土材適用に関する改良

ECモデルを盛土材に適用できるように改良しました。 関口・太田モデルに採用しているオプション機能と同じ機能をサポートしました。

応力依存型非線形弾性モデルの追加

応力依存型非線形弾性モデルを追加しました。主に盛土材の圧縮量を再現するための力学モデルとなります。 高盛土のような解析で盛土の非線形性を考慮する場合に利用します。 非線形パラメーターnを調整することにより、応力~ひずみ関係の非線形性を調整できます。 n=0とすると、線形弾性モデルとなり、n=1とするとCc法相当となります。非線形性にある程度の自由度があります。

要素間隙水圧付加機能

この機能は非推奨機能です。Stage-2以降に追加した要素に対して間隙水圧を付加する機能を追加しました。 ダムの湛水のような操作を行えますが、Difは、飽和の解析コードで不飽和には対応していません。 コラプスを表現できる力学モデルもありませんので、この機能を使用するケースは稀です。

一部オプション機能のD'sNAP入力対応

定義ファイル(dif_opt.def)により制御できるオプションの一部をD'sNAPから入力できるように改良しました。

英語化の調整

既存のバージョンから英語化の対応はありましたが、旧D'sNAPにのみ対応していました。 今回の改良ではD'sNAP version6.0 以降に対応しました。 英語版の定義ファイルは、会員ページからダウンロードできるようにしました。

従来単位系の廃止

従来単位系を廃止し、SI単位系のみの入力としました。