定義ファイルの実行ファイル変更
概要
D'sNAPはいくつかの定義ファイルで規定されており、これらのファイルをテキストエディターで書き換えることで様々なFEMに対応できるようになっています。ここではDif for D'sNAPのメッシュジェネレーターの実行ファイルを変更する例を示します。
ご注意
ここで示す操作はソフトウェアの動作を変更するものです。不慮の事態に備えて事前に対象となるファイルのバックアップを確保するなど、必ず現状復帰のための手段を用意してください。
また、環境により管理者権限を要求される場合があります。その際にはあくまで自己責任において操作を行ってください。
Dif for D'sNAP実行ファイルの変更
ここで示す定義ファイルはすべてD'sNAPのインストール先フォルダ以下のIncludeフォルダに格納されています。
定義ファイルはすべて文字コードはShift-JIS(cp932)、改行コードはCRLFです。
DsNAP.iniの内容を確認する
テキストエディターでDsNAP.iniを開き、内容を確認します。DsNAP.iniは、利用可能なソルバーの情報とそのデータ形式・データ編集コンポーネントを規定するファイルです。
ここではDif SIのD'sNAP version5.0に含まれるメッシュジェネレーターをD'sNAP version4.0の旧メッシュジェネレーターに変更します。実行ファイルは、ソルバーごとに定義することができます。
DsNAP.ini
COMP "Dif SI" 10.00 "Digital Soil" 1992-2020 3
INCLUDE
BSC "DifSIBsc.ini" "BasicForm.exe" Basic
MAT "DifSIMat.ini" "MaterialForm.exe" Material
MSH "" "MeshForm.exe" Mesh
CNS "DifCns.ini" "ProcessForm.exe" Process
CALCULATION
1 CalculationForm.exe DifPre40.exe DifFem40.exe
POST PROCESSOR
"PostForm.exe" dbn
OPTIONS
内容を編集する
このファイルのうち、5行めを次のとおり書き換えます。D'sNAPインストール先binフォルダにMeshLite.exeを格納します。 また、MeshLite.exe実行に必要な各種ランタイムファイルがインストールされている必要があります。
編集前
MSH "" "MeshForm.exe" Mesh
編集後
MSH "" "MeshLite.exe" Mesh
結果を確認する
変更を保存した後、Dif for D'sNAP プロジェクトを開きます。メッシュデータ入力画面を表示させると次のようになります。このようにしてDif for D'sNAPのメッシュジェネレータを変更することができます。
各ソルバーに特化した実行ファイル
各ソルバーに特化した実行ファイルは、個別の定義ファイル内に記述されています。例えば、Dif for D'sNAPの圧密特性編集アプリ(DifConsForm.exe)や ドレーン編集アプリ(DifDrainForm.exe)は、DifSIMat.ini内に記述があります。
DifSIMat.ini
ACCESS
COM 1
"DifConsForm.exe" "DifCons"
20 2
"XLabel" "YLabel"
"csd" "Dif CSD File"
"CONSDTN" 201
END COM
COM 2
"DifDrainForm.exe" "DifDrn"
20 2
"XLabel" "YLabel"
"drn" "Dif DRN File"
"DRAIN" 202
END COM
END ACCESS