定義ファイルについて
概要
D'sNAPはいくつかの定義ファイルで規定されており、これらのファイルをテキストエディターで書き換えることで様々なFEMに対応できるようになっています。ここではDif for D'sNAPの英語版を作ることを例として示します。
ご注意
ここで示す操作はソフトウェアの動作を変更するものです。不慮の事態に備えて事前に対象となるファイルのバックアップを確保するなど、必ず現状復帰のための手段を用意してください。
また、環境により管理者権限を要求される場合があります。その際にはあくまで自己責任において操作を行ってください。
Dif for D'sNAP英語版の作成
ここで示す定義ファイルはすべてD'sNAPのインストール先フォルダ以下のIncludeフォルダに格納されています。
定義ファイルはすべて文字コードはShift-JIS(cp932)、改行コードはCRLFです。
DsNAP.iniの内容を確認する
テキストエディターでDsNAP.iniを開き、内容を確認します。DsNAP.iniは、利用可能なソルバーの情報とそのデータ形式・データ編集コンポーネントを規定するファイルです。
ここで編集対象となるファイルは、基本データ(Basic)部分に記録されている定義ファイルDifBas.ini
です。
DsNAP.ini
COMP "Dif" 6.00 "Digital Soil" 1992-2010 1
INCLUDE
BSC "DifBsc.ini" "DifBas.exe" Basic
MAT "DifMat.ini" "DifMat.exe" Material
MSH "" "DifMesh.exe" Mesh
CNS "DifCns.ini" "DifCns.exe" Process
CALCULATION
1 DifCalc.exe DifPre20.exe DifFem20.exe
POST PROCESSOR
"DScoPost.exe" dbn
OPTIONS
基本データ定義ファイルの内容を確認する
上で確認したDifBsc.ini
をテキストエディターで開いて内容を確認します。
DifBas.ini
CHR 63 TITLE 解析タイトル(半角63文字)
GROUP "変形解析条件1"
SECTION "解析問題"
OPT 1 IPSN "平面ひずみ解析" "軸対称解析"
END SECTION
SECTION "初期応力計算法"
OPT 1 INST "γt・Kiにより求める" "自重計算により求める"
END SECTION
一部を省略しています。
内容を編集する
このファイルのうち、4行めを次のとおり書き換えます。
編集前
OPT 1 IPSN "平面ひずみ解析" "軸対称解析"
編集後
OPT 1 IPSN "Plain Strain" "Axi-Symmetric"
結果を確認する
変更を保存した後、Dif for D'sNAP プロジェクトを開きます。基本データ入力画面を表示させると次のようになります。このようにしてDif for D'sNAPの英語版を作成することができます。