弊社製品以外のソルバー実行

対象

この文書は以下の製品について書かれています。

概要

D'sNAPはいくつかの定義ファイルで規定されており、これらのファイルをテキストエディターで書き換えることで様々なFEMに対応できるようになっています。弊社製品でないソルバーにも対応しておりますが、ソルバーによって制限などが異なります。ソルバーは実行ファイルのみ提供されているケース、ソースコードが公開されているケースがありますが、後者は著作権に従ってユーザーがソースコードを調整することが可能で、ある程度ユーザーが使いやすい環境を作り出すことができます。実行ファイルでしか提供されていない場合には、その実行ファイルの制限値の範囲内でしか使用できませんので、この制限値を超えるとエラーが発生します。

ここでは弊社製品でないソルバーがD'sNAPの計算実行環境から計算の実行ができなかった場合の対処方法を示します。

ユーザーアカウント

ユーザーアカウントが制限付きユーザーの場合、アクセスできないファイルやフォルダなどがあり、それらの制限を解除しなければ計算を実行できない場合があります。

対処方法としましては、Administoratorでアクセスするか、D'sNAPインストール先binフォルダにあるDsNAP.exeを管理者権限で実行するかの操作を行って下さい。

後者は、エクスプローラーなどでDsNAP.exeを選択し、右クリック後にプロパティを選択するとプロパティ選択画面が表示されます。「管理者としてプログラムを実行する」にチェックを入れて下さい。

特殊文字

バッチ実行しているソルバーは、バッチファイルで使用できない特殊文字がフォルダ名やファイル名に含まれていると実行ができません。以下は特殊文字の例です。

& ( ) [ ] { } ^ = ; ! ' + , ` ~

対処方法としましては、特殊文字を使用しないで下さい。調査段階ではアルファベットのみで構成された文字列を使用することをお勧めします。

扱えるファイル文字数の制限

ソルバーによっては扱えるファイルの文字数が制限されている場合があります。極端に扱えるファイル名が短い場合もあります。

対処方法としましては、ドライブ直下にフォルダを作成し、短いファイル名を用いて下さい。例えば、調査段階ではc:\test\a.datのようにしてみて下さい。このようにすると前述の「特殊文字」の問題も含まれていれば、まとめて解消されます。

ソースコードが提供されている場合には、文字数の制限値を増やすことで対応可能です。

ソルバーの仕様が特殊でD'sNAP環境でソルバーが実行できない

特殊な仕様でD'sNAP環境でソルバーが実行できない場合には、各処理を手動で行うことも可能です。

計算実行画面で<Execute>ボタンをクリックすると、ソルバー用の入力データ作成、計算実行、計算結果ファイル作成の順番に処理が実行されますが、個々に処理を行うこともできます。入力データ作成、計算結果ファイル作成は、各ソルバーインターフェースのマニュアルなどをご参照下さい。大体は所定のプログラムを実行し、ファイルを指定後に<実行>ボタンをクリックし処理を開始するだけです。ソルバーの実行方法に関しましては、そのソルバーの実行方法に従って下さい。