メッシュ編集方法

既に完成したメッシュの編集に関する簡単な説明を記します。

解析領域の拡大・縮小

下図のメッシュは左右の解析領域が狭く、境界の影響が解析結果に強く現れると考えられます。

狭小な解析領域メッシュ図

解析領域を左右に広げることは容易です。左端境界の節点11、12はいずれも節点1、2を結ぶ線上に位置しますから、これらが次の形式で定義されていれば節点1、2の座標を変更するだけで自動的にX方向位置が追随します。

11    1    2    Y    -3.0
12    1    2    Y   -13.0

節点1のX座標値を変更

節点1のX座標値を小さなものに変更した図

節点2のX座標値を節点1と同じ値に変更

節点2のX座標値を節点1と同じ値に変更した図

適宜細分割線を追加

広がった部分に細分割線を追加した図

このように、既存の領域境界線や細分割線上に位置する節点を、その端点を参照する形式で定義することで、極めて容易に形状を修正することができます。

盛土形状の変更

盛土形状を変更するような場合は新たに領域を作成します。ここでは新たに盛土-n1盛土-n2を追加しました。

盛土領域を追加した図

このようなケースでは大抵の場合に解析できないメッシュが構成されます。メッシュチェックを実行すると下図のように5角形要素が生成されます。

メッシュチェックで5角形要素が生成される

メッシュの変更にあたっては、まず問題のある要素周辺の細分割線を削除します。

5角形要素周辺の細分割線を除去する

次に細分割線を新たに追加します。

D'sNAPに含まれるメッシュジェネレータには、Shiftキーを押下した状態で領域境界線・細分割線の交点をクリックすることで節点として追加する機能を備えています。この機能を活用します。

ここでは新たに節点21を追加しました。

領域境界線同士の交点を節点として追加する

この状態で各節点の位置を通る細分割線を加えると解析可能なメッシュとなります。このとき、周辺のメッシュが密にならないように調整します。

節点18, 19, 20, 21の位置に細分割線を追加、さらに周辺を調整する

工程データで設定される盛土領域をここで追加したものに変更することにより、既存の節点・領域等を削除する必要はなく解析を行うことができます。

工程データの盛土領域を変更する