システム概要
山留は掘削に伴う除荷に基づいて挙動するものであり、背面側の土圧が増加するために動くわけではありません。FEMによる山留解析はこの原理を忠実に実行することができるため、その利用が有望視されてきました。本製品は粘性土に関口・太田モデル、砂質土に非線形弾性モデルを用いた有効応力解析であり、山留壁の剛性変化等も考慮しています。また、計算条件の多くの部分については、弊社のこれまでの解析実績に基づいて自動生成するため、入力データが極めて簡明です。
本製品による山留設計業務は、土圧計算と地盤のバネ評価を要しないことから、従来の方法による設計業務に比べ、その労力は軽減されることになります。
主な特徴
- 容易なデータ作成
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入力データの作成は、通常の山留設計ソフトウェアと同様に簡便です。また、メッシュデータの自動作成機能や、地盤・山留壁・支保工の初期応力条件や物性条件データの自動生成機能により、メッシュ作成のようなFEM特有の入力作業の必要がありません。
- 充実の出力
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地盤・山留壁・支保工の応力・変位の打ち出し機能を備えています。FEM特有の計算結果はD'sNAPのポスト機能を利用することができ、これが有するメッシュ変位図・カラーコンタ図・アニメーションなどの様々な出力を作成できます。また、分布図・時系列図についてはExcel注への出力がサポートされており、この上で自由に加工することができます。
- ソルバーの機能
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多数の解析実績に基づいて作成されており、山留壁・支保工および地盤の変形・応力を極めて制度良く予測できます。また、地盤の圧密を考慮しており、背面地盤の圧密沈下を求めることができます。山留壁の剛性変化、切梁撤去、盛替えなどの機能もサポートしています。
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