DSco Post Processor version 5.0 β版

概要

作業時間短縮をコンセプトとして新しいバージョンのD'sNAPの開発を進めており、ポストプログラムのβ版が完成致しました。 新しいD'sNAP関連のソフトは、.NET framework4.0以降の環境で動作します。 .NET Frameworkは、Windows10などに標準インストールされています。 新しいD'sNAPのソースコードは全て新しく書き下ろしていますので、開発にはかなりの期間を要しています。 D'sNAPは複数のコンポーネントの組み合わせで動作しており、コンポーネントを部分的に入れ替えて使用することが可能です。 また、一部のコンポーネントは独立して使用することも可能で、ポストプログラムは独立して使用することができます。

従来のポストプログラムをご利用のユーザーの利便性を考え、従来のポストプログラムと基本思想は大きく変えておりませんが、 使い勝手は飛躍的に向上しました。以下の機能により作業時間短縮が可能となりました。

  • 選択データの保存
  • 描画のリアルタイム処理

特に条件を少し変更した解析においては、大幅に作業時間を短縮できます。 今後の開発ではさらに作業時間短縮となるような機能追加を予定しております。

ポストβ版の使用方法と試用期限

β版は、Dif version9.0以降をご購入のユーザーに配布しております。 β版の試用は期間限定となっており、2020/8/31まで(2020/12/31まで延長)ご利用頂けます。 その時期までには新しいD'sNAPを発売したいと考えております。

ポストプログラムは単独で利用する方法と、D'sNAPから利用する方法の2パターンがあります。 以下に使用方法を示します。

単独で使用する方法

PostForm.exeがポストプログラムβ版の実行ファイルです。 D'sNAPインストール先のbinフォルダにPostForm.exeを配置します。この実行ファイルがポストプログラムとなります。 この実行ファイルのショートカットを作成し、デスクトップに配置します。dbnファイルをこのショートカットにドラッグすると、 ファイルを読み込んだ状態でポストプログラムが起動します。

D'sNAPから使用する方法

D'sNAPインストール先IncludeフォルダにあるDsNAP.iniを編集します。 DsNAP.iniはテキストファイルとなっておりますので、エディターで開きます。 DScoPost.exeの部分をPostForm.exeにすると、ポストプログラムが置き換わります。

ストックデータ

新しいポストプログラムにはデータストック機能が用意されています。 分布図・時系列図は、選択した地点やラインを保存することができます。 メッシュ変位図やコンタ図などは、画面サイズや拡大状況などのデータを保存することができます。 ストックデータは、拡張子がpropertyのファイルに自動的に保存されます。

[ストックデータ画面例]

ストックデータ画面例

ストックデータは、各設定画面上に配置されていますが、ストックデータを集めた表示も用意しています。 ポストメイン画面の右端にあるストックデータ図を選択すると、ストックデータを集めた画面が表示されます。

[ポストメイン画面例]

ポストメイン画面例

[ストックデータ図画面例]

ストックデータ図画面例

描画仕様

従来のポストプログラムでは、表示させたいステージなどの状態を指定してから描画ボタンをクリックして描画していました。 新しいポストプログラムには描画ボタンはなく、ステージなどを指定すると表示内容が反映されるようになりました。 描画の操作方法は、以下に示す通りです。新しいD'sNAP関連のソフトの描画は、全てこの仕様になります。 CPUの高速化および、物理メモリの増加に伴い、描画処理が随分と軽快になりました。

図面の操作方法
操作内容 状態
マウスホイール上スクロール 拡大
マウスホイール下スクロール 縮小
マウスホイールクリック 全体表示
マウス左ボタンを押した状態で移動(ラバーバンド) 拡大・縮小
マウス右ボタンを押した状態で移動 移動
[Shift]キー+マウス左ボタンを押した状態で上・右移動 拡大
[Shift]キー+マウス左ボタンを押した状態で下・左移動 縮小
マウス左ボタンダブルクリック 全体表示