DSco Post Processor version 5.1がサポートしているファイル形式
概要
従来のポストプログラムは、Dbnファイルにのみ対応していました。 version 5.1からは、以下のファイルに対応するようになりました。β版ではなく、製品版である点にご注意下さい。 ユーザーのご要望により簡易なテキストファイルをポストで利用できるようにしました。
- Dbnファイル:DSco Post計算結果バイナリファイル
- Rtsファイル:Tms Post計算結果バイナリファイル
- Txtファイル:計算結果テキストファイル
使用方法
ポストプログラムのショートカットをデスクトップに用意しておけば、 計算結果ファイルをショートカットにドラッグしてファイルを読み込むことができます。 ポストの[ファイル]-[開く]メニューからもファイルを開くことができますが、 ショートカットを作成しておいたほうが便利に使用することができます。
計算結果テキストファイルの書式
計算結果テキストファイルの書式を以下に示します。 テキストファイルはフリーカラムで、データ区切りは半角スペースまたは、カンマです。 「#」は特殊文字であり「#」がある行は、「#」以降はコメント行となります。 文字列は、ダブルクォーテーションで囲みますが、空白などなければ囲む必要はありません。 主に「ラベル」~「END」内にデータを記述します。ラベルは完全に一致していなければなりません。
プレフィックス
1行目は必ず、 #DBNTEXT10 を記述します。
節点データ
NODE~ENDの間に以下のデータを記述します。
# 節点番号 X座標 Y座標
1 0.0000 -5.0000
2 0.0000 -4.0000
3 0.0000 -3.0000
・
・
・
要素データ
ELEM~ENDの間に以下のデータを記述します。線要素がある場合は、全平面要素を記述した後に線要素を記述します。
# 要素番号 要素構成節点番号 1~N
1 1 4 5 2
2 2 5 6 3
・
・
アイテムデータ
ITEM~ENDの間に以下のデータを記述します。
# 名称 計算結果種類(1=節点対応 0=要素対応 -11=線要素) 計算結果種別(必要に応じて入力)
# 計算結果種別 : 特別な計算結果に対する固定番号(複数種別がある場合は値を加算)
# 0 = その他, 1 = X方向変位, 2=Y方向変位, 4 = X方向ベクトル, 8=Y方向ベクトル,
# 16 = X方向応力, 32 = Y方向応力, 64 = せん断方向応力, 128 = 間隙水圧,
# 256 = 水位線間隙水圧
"水平変位" 1 1
"鉛直変位" 1 2
"水平方向応力" 0
"鉛直方向応力" 0
"せん断応力" 0
"線要素応力" -11
ステージデータ(計算結果)
STAGE~ENDの間に以下のデータを記述します。複数データ入力可能です。
# ステージ初期情報データ
NAME "初期" # 名称
TIME 0.0 # 経過時間
#
# 要素有無データ(要素の増減がある場合、全ステージに記述します。)
ELEMSTATE
# 要素番号 要素の状態(0=要素なし 1=要素あり)
1 1
2 1
・
・
END
#
# 節点対応計算結果
NODERESULT
#
# 節点番号 1番目の節点対応計算結果 2番目の節点対応計算結果
1 0.0 0.0
2 0.0 0.0
3 0.0 0.0
・
・
END
#
# 要素対応計算結果
ELEMRESULT
#
# 要素番号 1番目の要素対応計算結果 2番目の要素対応計算結果 3番目の要素対応計算結果
1 45.0 90.0 0.0
2 35.0 70.0 0.0
・
・
END
#
# 線要素対応計算結果
LINERESULT
#
# 要素番号 1番目の線要素対応計算結果
1 45.0
2 35.0
・
・
END
END #STAGE
計算結果テキストファイルの例 その1(簡易データ)
計算結果テキストファイルの例を以下に示します。 メッシュは、4節点、1要素です。計算結果は、1ステージ出力しています。 テキストファイルに貼り付けてご使用下さい。
#DBNTEXT10
#
NODE # 節点データ
1 0.0000 -1.0000
2 0.0000 0.0000
3 1.0000 -1.0000
4 1.0000 0.0000
END #NODE
ELEM # 要素データ
1 1 2 4 3
END #ELEM
ITEM # アイテムデータ
#
# 名称 計算結果種類(1=節点対応 0=要素対応)
"鉛直変位" 1
"鉛直方向応力" 0
END #ITEM
# Stage-1
STAGE # ステージデータ
NODERESULT # 節点対応計算結果
#
# 節点番号 1番目の節点対応計算結果
1 0.0
2 -0.1
3 0.0
4 -0.2
END
ELEMRESULT # 要素対応計算結果
#
# 要素番号 1番目の要素対応計算結果
1 50.0
END
END #STAGE
計算結果テキストファイルの例 その2(詳細データ)
計算結果テキストファイルの例を以下に示します。 メッシュは、6節点、2要素です。計算結果は、2ステージ出力しています。 テキストファイルに貼り付けてご使用下さい。
#DBNTEXT10
#
NODE # 節点データ
1 0.0000 -2.0000
2 0.0000 -1.0000
3 0.0000 0.0000
4 1.0000 -2.0000
5 1.0000 -1.0000
6 1.0000 0.0000
END #NODE
ELEM # 要素データ
1 1 4 5 2
2 2 5 6 3
END #ELEM
ITEM # アイテムデータ
#
# 名称 計算結果種類(1=節点対応 0=要素対応)計算結果種別(必要に応じて入力)
"水平変位" 1 5
"鉛直変位" 1 10
"水平方向応力" 0 16
"鉛直方向応力" 0 32
"せん断応力" 0 64
END #ITEM
# Stage-1
STAGE # ステージデータ
NAME "初期"
TIME 0.0
#
# ELEMSTATE # 要素有無の状態(要素の増減がある場合、全ステージに記述します。)
# # 要素番号 要素の状態(0=要素なし 1=要素あり)
# 1 1
# 2 1
# END
NODERESULT # 節点対応計算結果
#
# 節点番号 NodeItem-1の計算結果 NodeItem-2の計算結果
1 0.00 0.00
2 -0.05 -0.10
3 -0.20 -0.20
4 0.00 0.00
5 0.07 -0.05
6 0.20 -0.07
END
ELEMRESULT # 要素対応計算結果
#
# 要素番号 ElemItem-1の計算結果 ElemItem-2の計算結果 ElemItem-3の計算結果
1 45.0 90.0 0.0
2 35.0 70.0 0.0
END
END #STAGE
# Stage-2
STAGE
NAME "荷重"
TIME 1.0
NODERESULT
1 0.0 0.00
2 -0.1 -0.14
3 -0.3 -0.29
4 0.0 0.00
5 0.2 -0.14
6 0.5 -0.29
END
#
ELEMRESULT
1 130.0 290.0 0.5
2 120.0 270.0 0.4
END
END #STAGE
計算結果テキストファイルの例 その3(要素なしデータ)
計算結果テキストファイルの例を以下に示します。 4節点、要素なしのデータです。要素なしの場合、要素は自動生成されます。 節点は3節点以上あり面が生成される配置(一直線でない配置)でなくてはなりません。 テキストファイルに貼り付けてご使用下さい。
#DBNTEXT10
#
NODE
1 0.0000 -1.0000
2 0.0000 0.0000
3 1.0000 -1.0000
4 1.0000 0.0000
END #NODE
#
ITEM
"沈下量" 1
END #ITEM
#
STAGE # Stage-1
TIME 0.0
NODERESULT
1 0.0
2 -0.1
3 0.0
4 -0.2
END
END #STAGE
#
STAGE # Stage-2
TIME 1.0
NODERESULT
1 0.0
2 -0.3
3 0.0
4 -0.5
END
END #STAGE