地盤改良幅自動作成
概要
地盤改良幅を自動的に変えて複数ケースの計算を実行するプログラムです。Difのような変形解析を対象としたソルバーに適用できます。
複数個の入力データを同時に計算できるようになっており、ご利用のPCの状況に応じて同時計算実行数を指定できます。 同時計算実行については、一括計算プログラム-複数プロセスの同時実行化を参考にして下さい。
利用について
D'sNAP version8.0以降でかつ、Dif for D'sNAP version12.0以降のユーザーが利用可能です。
会員ページからダウンロードできます。期間限定の利用となります。
使用方法
使用方法を以下に示します。
ファイルのコピー
以下のファイルをD'sNAPインストール先の各種フォルダにコピーします。
- bin/ImprovementSizeAuto.exe
- Templates/ImprovementSizeAuto.css
D'sNAPへの適用方法
実行ファイルそのものを起動して実行することもできますが、D'sNAPから起動する場合は、DsNAP.iniファイルを編集する必要があります。 DsNAP.iniをエディターで開き、使用するソルバーの「OPTIONS」に以下の「&」部の1行を追加し、保存します。 D'sNAPの[ツール]メニューに「DsNAPパラメトリックスタディー...」が追加され、このメニューから実行することができます。
OPTIONS
"&地盤改良幅自動設定..." ImprovementSizeAuto.exe 0
事前に用意するD'sNAPプロジェクトファイル
事前に用意するプロジェクトファイル(~.dif)に関する注意事項を以下に示します。
- メッシュデータの領域データに最大改良幅となる地盤改良領域を作成します。
- 地盤改良領域は、工程データ詳細データにおいて「領域指定」します。
- 地盤改良の最小改良幅(X1)と最大改良幅(X2)の範囲は、地盤改良幅計算ピッチ程度の鉛直分割線を設定します。
- 地盤改良の最小改良幅と最大改良幅位置のX座標は、鉛直線になっていなければなりません。
- 地盤改良幅が増加する側にジョイント要素などの特殊な条件を設定してはいけません。
- ジョイント要素は必要に応じて別途適用できるようにしていますが、オプション機能としています。
- 独立した地盤改良が複数ある場合(例えば、盛土の両サイドにある地盤改良)は、個別の地盤改良について検討を行います。
※指定した地盤改良領域をX方向に延長したメッシュデータが生成されます。
※X1~X2の鉛直分割線を地盤改良幅計算ピッチに合わせて設定すれば、等間隔の改良幅により計算が行われます。