断面2次元弾・粘塑性FEMソルバー

Dif for D'sNAP version 11.1

for Microsoft® Windows11

システム概要

断面2次元弾・粘塑性FEM圧密解析ソフトウェアであるDif Systemは、太田 秀樹 教授・飯塚 敦 教授が開発、公開されたDACSARを参考とし、弊社の数百ケースにわたる解析業務の経験に基づいて、実務者に使いやすいシステムとして磨き上げてきたものです。

1992年のUnix版発売以来、現在までに200本を越える販売実績を重ねてまいりました。

発売以来、解析業務に必要な様々の機能追加を行ってまいりましたので、このシステムは「実務を行うためのシステム」であると自負しております。

本製品は、旧来のDif Systemが備えたインターフェイスを一新し、汎用プレ・ポストプロセッサD'sNAPと統合された製品です。

主な特徴

容易なデータ作成

汎用プレ・ポストプロセッサD'sNAPとの統合により、メッシュ作成をはじめとする入力データ作成を極めて容易に行うことが可能です。

充実の出力

汎用プレ・ポストプロセッサD'sNAPとの統合により、D'sNAPが有するメッシュ変位図・カラーコンタ図・アニメーションなどの様々な出力を作成できます。分布図・時系列図はExcel®への出力がサポートされており、この上で自由に加工することができます。

大規模メッシュに対応

計算の高速化、ハードウェアの高速化・大容量化に伴い、最大10000までの節点数・要素数で構成される問題を扱うことができます。

高速な解析

FEM計算にかかる処理時間のおよそ90%以上は、節点上の変位などを未知変数とする連立一次方程式の解法に費やされるのが普通です。良く用いられる直接法(バンドマトリクス法やスカイライン法など)では、メモリー上の制約を受けることはもとより、処理に多大な時間が必要になるために、解析できる問題が限られてしまいます。そこで弊社では反復法であるICCG法を導入して高速な処理を実現しました。これは規模の大きな問題であるほど顕著な差となって現れます。

特異な機能

本製品は安定計算機能・浮力考慮機能など、通常のソフトウェアには無い機能を有しています。護岸工事など水没による浮力荷重を無視できないような問題に対して、これを考慮した計算を行うことが可能です。

豊富な力学モデル

本製品では以下の力学モデルをサポートしています。

  • 線形弾性
  • 異方性弾性
  • 関口・太田
  • 修正カムクレイ
  • EC
  • ダンカン・チャン
  • ドラッガ・プラッガ
  • モールクローン
  • 非線形弾性
  • 線形バイリニア
  • ジョイント
  • ビーム
  • トラス
  • シェル
  • 慣用法
せん断強度低減法のサポート

Dif version7.0よりせん断強度低減法を追加しました。詳細なすべりの検討を行えます。 version9.0から間隙水圧を考慮する機能をサポートしましたので、適用範囲がさらに広がりました。 浸透流解析の間隙水圧を取り込めますので、水位上昇や水位低下時のすべりの検討が行えます。 圧密変形解析(Dif)の間隙水圧を取り込めば、盛土による強度増加を考慮した検討も可能です。

フレーム計算のサポート

Dif version6.0よりフレーム計算を追加しました。

静的FEM液状化解析のサポート

平成19年3月に国土交通省河川局のホームページに河川構造物の耐震性能照査指針(案)・同解説が掲載されました。有限要素法を用いた自重変形法もしくは流体力学に基づく永久変形解析法によって照査する方法が示されています。

本製品では前者の有限要素法による自重変形法による解析を行うことが可能です。

平成28年4月に液状化判定式が一部改訂になり、version8.0から対応致しました。

新たな機能

version 11.0 には以下の機能が実装されました。詳細は各リンク先のページを参照してください。

これまでのバージョンアップによって実装された機能については以下のリンク先を参照してください。

過去のバージョンアップ情報

スクリーンショット

入力イメージ

スクリーンショット(入力イメージ)

出力イメージ

スクリーンショット(出力イメージ)

価格

600,000円(税込660,000円)

旧バージョンの製品をお持ちの方を対象にしたバージョンアップ版もご用意しています。詳しくは製品価格の項を参照してください。

ご購入方法その他のご質問についてはこちらでお問い合わせください。